荒れた一連の岩山、果てのない砂漠、一面の沼地、果てのない樹海
・令乾門の近くは樹海 ・妖魔や妖獣が多く棲む
中心部に五山、周囲を四金剛山が取囲む
金剛山は雲海を越えるのでどんな生き物も越えられない
・黄海へ入るには四令門を通る
五山ござん―女神・女仙の土地  ※女仙は玄君の許可無く下りられない
崇山すうざん(崇高)―女仙の修行の場
蓬山ほうざん(昔は泰山)―麒麟が生れ女仙が住まう奇岩の山、妖魔は入れない
華山かざん
霍山かくざん
恒山こうざん
四令門しれいもん (開くのは安闔日あんこうじつ(夏至、冬至、春分、秋分)
正午から翌日の正午まで)
四令門安闔日 隣接国との間の海門前町(隣接国)
令艮門れいごんもん 冬至艮海門ごんかいもん 雁国艮城
令乾門れいけんもん 春分乾海門けんかいもん 恭国緯州乾県乾城
令坤門れいこんもん 夏至坤海門こんかいもん 才国坤城
令巽門れいそんもん 秋分巽海門そんかいもん 巧国巽城

◆ 四令門と門前町
金剛山を抜ける峡谷の中央に四令門、門前町から峡谷への入り口に地門、峡谷から黄海への 出口に城塞
恭の乾では辰門・巳門が無く、南東部に地門があり令乾門へ続く
雁・艮では南西(未門・申門)
才・坤では北東(丑門・虎門)
巧・巽では北西(戌門・亥門)がこの形になる
地門――五重の楼閣
脇に祠廟――横に長く、無数の灯明台が立つ、犬狼真君の像、 祭壇脇の桶の水に葉のない桃の枝(水滴を身にかけるようにお払いする)、 脇の石壁に無数に木製の小さなお札が下がっている(犬狼真君の護符)  ※護符を借りた者は無事に黄海を出たら祠廟に返す
四令門――
巨大な一枚岩をくり貫いたものに朱塗りの門扉(高さ40丈、幅200歩以上、天伯の絵)、 2層目に高楼、朱塗りの柱に碧の瓦 ※高さ的には騎獣で越えられるが禁じられている
安闔日の正午に天伯(手足に黒い鋼の縛め)が現れ門を開ける
城塞――
1年交代で兵士が詰め、門前町と黄海から戻る人を守る、 中には小さな町の体裁が出来ていて最低限の宿や祠廟がある

◆ 黄朱の里
猟尸師や剛氏など黄海を旅する朱民(黄民、黄朱の民とも言う)が、比較的地の利の安全な 場所に少しずつ築いた里。定住者も現れ、故国を無くした彼らの故郷と呼ぶ存在に。 3〜400年ほど前に本来十二国にしかない里木を犬狼真君が与えるが、 ここの里木は黄朱でない者が触れれば枯れるため黄朱以外の者を入れず、 存在すら知られないようにしている。子供は秘密を守れる歳まで母親と里で暮らす。
※令乾門から蓬山への行程の途中で逸れた場所にあるようなので、北から東方面と思われる

◆ 蓬山
廟堂―――祠廟、西王母の廟。
白く壮麗、扉のない門、白い石畳の院子。正面に正殿、一郭に小さな赤い祠。
・正殿――無数の文様が掘込まれた壇上、白銀の屏風を背に設えられた白銀の御座の上に 白い石の天帝と王母の像、四方の柱間に掛けられた珠簾が胸元までを隠す。 壇の奥にある壁の左右に白い扉。
・祠――朱塗りの門があり、呪で?雲悌宮や白亀宮に繋がる。
 
※天勅を受ける王と麒麟が雲悌宮から上る時は玻璃の階段、白亀宮に下りる時は白い階段。
※天勅を受けた王と麒麟はここから生国の王宮まで玄武が泳ぎ渡らせてくれる。
甫渡宮ほときゅう
蓬山の麓にある蓬廬宮の離宮、翠色、天井の高い大きな広間が一つあり、 正面に祭壇その右手に御簾で囲まれた壇。王を選定する麒麟はここで昇山者と謁見する。
蓬廬宮ほうろぐう
蓬山の中腹にあり、東は断崖、北は絶壁、南と西は広大な迷路が続く扇状で、 奇岩と無数に枝分かれした小道で迷路のよう。
※門は一つ限りで迷路での正しい道は1つしかなく、女仙にしか分らない
麒麟の生れる聖地、女仙が50人ほど。
捨身木しゃしんぼく
麒麟が実る木、根の方には女怪が実る、卵果は金色。
迷路の東、一番奥の高台、巨大な一枚岩の上に立つ。
雲梯宮うんていきゅう
北側の断崖の麓、奥に朱塗りの扉。扉は普段は開いても岩壁が見えるだけだが、 王が天勅を受ける時は開けると雲海の上へ登る透明な階段があり一羽の鳥が待つ、 階段を上る間に天勅を受ける。
丹桂宮たんけいきゅう
もっとも大きく外に近い、麒麟に選ばれた王が天勅を戴くための吉日を待つ場所。
白亀宮はっききゅう
八角形、応接間的な使われ方をしている模様。
大真廟だいしんびょう
蓬山の守り神・王夫人の木像がある。
海桐宮かいどうぐう
・海桐泉かいどうせん
奇岩の根元をえぐるようにして沸いた泉。 上に張出した岩棚に海桐花とべらの木が群生しており、 小さな白い花が落ちた水には芳香が移っている。 この水は大真廟の王夫人の木像をふき清めるのに使われる。
露茜宮ろせんきゅう
泰麒の住まいだった、5室。
紫蓮宮しれんきゅう
景麒の住まいだった。
・紫蓮洞の泉しれんどうのいずみ
麝香萱の苑ゆうすげのその
黄色い花の咲く広場。
罌粟苑けしえん
桑園そうえん

◆ 玉京?
※西王母が居た場所
蓬山山頂の廟堂正殿の壇の奥にある壁の左の扉を開けると繋がった。
白い堂で廟堂と同様に中央に白銀の御座、天井はない。奥の壁がなく振り仰いでも見えない程の大瀑布。

PAGE TOP